疫病を防ぐ!?アマビエ伝説
アマビエの絵がSNSで話題になっている理由。それは、冒頭に記したとおり、伝染病の流行を防ぐ予言をしたことが伝えられているからです。
伝説の舞台は江戸時代の肥後国(現在の熊本県)。ある春の夜のこと「毎晩、海の向こうに謎の発光物体が現れる」という報告を受け、役人と漁師たちが海辺に調査にやってきました。しばらく海を眺めていると、闇夜の波間に青白い光がぽぅっと現れ、彼らの方へゆっくりと近づいてくるではありませんか。鳴き声と共に海から現れたその光る物の姿は、3本足に、鱗のある体、そして…くちばしのついた顔。普通であれば、ギャ〜〜ッ!と腰を抜かしてしまうような怪物の登場ですが、その場に居合わせた人たちは、不思議と恐怖感を感じず、その姿をじっと眺めていました。
やがてその怪物は口を開きます。
私は、海中に住むアマビエである。
そう名乗ったあと、こう続けました。
この先、数年間は豊作が続きます。
しかし…もしも疫病が流行したら、私の姿を描いた絵を人々に早く見せなさい。
このように予言したあと、アマビエと名乗るその不思議な怪物は、静かに海の中へと帰って行きました。
アマビエ伝説のユニークなポイント
この伝説は、弘化3(1846)年の出来事として、当時の瓦版に描かれました。全国でもアマビエが現れたとされる報道はこの一件のみです。人間の災いを予言したり、落としたりする妖怪はアマビエ以外にもいくつか存在しますが、アマビエは自ら防御の効能があることを伝えている点が非常に珍しい妖怪です。「絵を見せなさい(=自分の姿を見せることで流行を防ぐことができる)」と伝えている姿は、妖怪というよりも神様に近いのかもしれません。






